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【えんとつ町のプペル】 「体験」をウリにするキングコング西野のマーケティング

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えんとつ町のプペル

 

こんにちは。ハチ(hachi) (@rollhachi) です。

休日なのでライトな記事を出してみようかなぁと思います。

 

キングコングの西野さんが「えんとつ町のプペル」を無料公開したことで、その手法や言い回しで世間を騒がせています。
個人的に「凄い販促方法だなぁ」ととても関心しているので、その辺についてさらっと書き連ねようと思います。

 

 

ユーザー体験を重視する手法

キングコング西野さんは以前から「ユーザー体験」を重視していました。

”モノそのものの質「だけ」で勝負するのではなく、思い出や感情を揺さぶる体験をともなう購買をしてもらうのが重要”という主張を以下の2つの記事でしていると解釈しています。

 

キングコング 西野 公式ブログ - 『体験×おみやげ』の時代へ - Powered by LINE

キングコング西野が語る、本が売れない理由 | BEST T!MESコラム

 

 絵本の無料公開でどんな体験を提供しようとしたのか

大きく分けると2つの体験を提供しようとしているかなぁと考察しています。

1つは、まだ購買してない人向けの体験。

もうひとつは、既に購買していない人向けの体験。

 

購買していない向けの体験

無料と公開されているものを見て、それが良いと思って購入する行為。

そして、それを周りにいう一連の流れの体験を提供しようとしたと考えています。

 

無料で公開されているのにもかかわらず、その絵本を良いと思って買う「自分」。

そして、そのことをSNSやリアルで主張したいという気持ちを刺激します。

以下のTwitter検索を観るとわかりやすいと思います。

プペル 購入 - Twitter Search


 

購買した方向けの体験

購入者向けへの体験として

・無料で公開されても買いたいと思える絵本を評価し、先に買っていた先見の明のあるユーザーという立ち位置の提供

・自分が好きな絵本がまた話題になる嬉しさ

考えればもっと出てくるかもしれないけれど、このくらいしかパッと思い浮かびませんが、十分な体験だと思います。

 

 

話題になることが必須だった

無料公開しても話題にならなければ売上にまったく貢献しないし、買った人も「話題になるほどの絵本じゃなかった」と寂しい思いを抱かせてしまいます。

購入者の、ファンの体験を重視したからこそ西野氏は考え抜いた文章や「お金の奴隷解放宣言。」などという超強力なコピーを投下していきます。

 

「えんとつ町のプペル」を売ることにこだわる理由

西野氏はインタビューで

せっかくつくった作品も、お客さんの手に届かないと、作ったことになりません。

キングコング西野が語る、本が売れない理由 | BEST T!MESコラム

と発言しています。

 

さらに売り方を工夫しない出版業界に厳しい言葉を投げかけています。

 

出版業界の方って、口を開けば「出版不況」と言うじゃないですか。あんなの言い訳で、ただただ純粋にサボっているだけだと思います。時代が変わって、本の役割も変わっているのに、売り方を変えてない。「不況」という言葉を捨てて、「本は売れるモノ」と結論して、その結論に帳尻を合わせにいった方がいいと思います。 

キングコング西野が語る、本が売れない理由 | BEST T!MESコラム 

 

どうすれば売れるかを脳みそから血がでるくらい悩んで、悩み抜いてクラウドファウンディングを行ったり、展示会を行ったり、絵本を無料公開したりしたのでしょう。

そんな西野氏を好きな方は今回の件でも批判はしないでしょうし、次に何をするのかワクワクしながら待っているのではないでしょうか。

過激なやり方に見えるので批判が多くでる理由もわかりますが、ファンがいる理由も悔しいけどわかってしまいます。

 

状況は日々変わっていく

時代の変化が激しい。

技術も進歩し人の考えも社会のルールもどんどん変化が起きている。

小学校ではアクティブラーニングを導入しているそうで、10年後にはそういう若者が情報を発信する側になる日本なんて想像が出来ない。

そういう変化の激しい社会で「売り方」も日々考え抜かないといけない。

 

だからこそ、今売れている西野氏のやりかたから学べることは、まだたくさんあるかもしれませんね。

 

それでは、また。

 

 

えんとつ町のプペル

えんとつ町のプペル