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僕が見たベストセラー作家から学ぶ「すごい文章の書き方」

移転しました。

 

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ふと、朝の4時に起きて「はてな」を巡回していると、下記の記事に出会って色々考えることがありました。

 

hatena.aco-gale.com

 

 

幸運なことに今までの短い僕の人生で、とあるベストセラー作家のお二方と何度かお仕事を一緒にする機会がありました。何度も何度も映画館に足を運ぶことができるほどの参加費の講演を開催しても、あっという間に席が埋まるようなすごい方々だ。そんな彼らと過ごした時間から得られたことを、この場で一度まとめてみようと思う。最大の敬意を込めて。

 

 

妥協をしないということ

彼らは全力で生きていた。執筆以外の仕事も遊びも息抜きも全力だった。80歳を超えて海外を飛び回りながら遊び、そして仕事をしていた。驚くべきことに高齢になっても新しい考え方を取り入れてチャレンジをしていた。とにかく僕が見えている多くの部分で妥協をしていなかった。こういった生き方をしているから、たくさんの人を惹きつけることができるのは当然なのかもしれない。

 

本質を書くということ

腕が上がらなくなるほど執筆に取り組んでいると、「書きたかったことの本質からずれることがある」というお話をされていた。全力で書き上げて出来上がったものを読んだ時、本質からズレ過ぎていたから一からやり直すこともあった。ズレないために大切な一文だけを書き出して壁に張り出したり、時には瞑想をして心と体を落ち着かせていた。「人は簡単に中心からずれてしまう」なんて哲学的なことをお二人ともよく口にしていた。だからどんなに非難されても、彼らが曲がることはなかった。

 

経験のすべてが大切だと考えること

人は自分にとって「良いこと」、「悪いこと」というように分類しがちだが、彼らは全てを受け入れようとしていた。すべての経験は自分のために起きた事象であり、前に進むために大事なプロセスだと捉えていた。だから、嫌なことだから目をそらしたり、良いことだからと浮かれすぎないようにしていた。常にその瞬間を大切にしているようだった。時にはハプニングが起きて感情に左右されることもあったけれど、そういうことも時間をかけて受け止めて進んでいた。

 

文章を書くことをおすすめしていたこと

彼らの魅力的な文章の源泉は彼らの凄い生きる姿勢から得られる経験だった。テクニックを磨き、推敲するだけでは越えることができない壁がある。経験をすると新しい可能性が拓け、多くの気づきを得ることができる。そのサイクルが楽しくて、ワクワクして今を生きる力となる。

 

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「ご自身の経験や気づきを、できるだけ毎日、書くと良いですよ。」とお話をされていた。きっと、自分が書きたい本質と向き合う行為はとても重要なことなんだと思う。

作家を目指すためでも、お金を稼ぐためでも、他人を助けるためでもない。

自分のための経験を重ねていくことで漸進し、「すごい文章」を書ける自分にも繋がることができるのだろう。

 

以上、大先生たちに感謝を込めて。