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『君の名は。』ヒットのキッカケは『ずっと前から好きでした。』にある

移転しました。

shiba710.hateblo.jp

 

こちらの記事で大ヒットした理由を考察しているのをみてなるほどなぁと思った。

でも、普段の仕事をしていて感じることは商品を売るのってすごい大変ってこと。

新商品や新サービスに関しては特にそう。あーだこーだ考えてページ作って広告打っても売れなかった時の絶望感半端ない。

 

そういうことで頭を悩ませていると、「君の名は。」が“キャズム? プロダクトライフサイクル? なにそれ? ”と煽るようにヒットした仕掛けが凄い気になる。

ということでヒットのきっかけを考えてみました。

 

Twitter勢の反応から読み解く

今の世の中は便利なもので、Twitterの期間指定の検索もできちゃうんですね。

「君の名は」というワードで“。”をつけずに上映直前の8月24日から8月25日までの検索をかけてみました。

twitter.com

 

皆さんも予想がつくでしょうが若いアニメアイコンな人たちが沢山つぶやいていましたよ。

行きたい理由で挙げられてのは

・声優

・RADWIMPS

の2つがほとんどでした。

 

Twitterだし理由をだらだらと書き込み制限ぎりぎりまで書いて、「だから行きたいのだ!」という人はあまりいないから、当然といったら当然ですね。

ここから読み取れるのは、若くてアニメに抵抗のない人たちが前日から観に行くモチベーションが高かったといことでしょうか。うーん、なんか微妙。

 

そもそも「RADWIMPS」ってなに?

みなさんはご存じでしたか?

僕はゼンゼンゼンゼン知らなかったですよ。時代遅れですかね。

こちらのサイトなどを参考にすると、どうやら「2010年あたりから中高生に大人気らしいです」

ent.smt.docomo.ne.jp

 

ここらへんを調べていると、以前はてなでもホットエントリーしたあの記事が思い出されました。

 

中高生に大ヒットしたあのアニメ映画

www.itmedia.co.jp

はい、そうです。こちらです。

中高生に大人気のクリエイターの楽曲をアニメ映画にして大ヒットしたやつです。

こちらの記事では可処分所得の低い中高生にいかにお金を使わせたかという素晴らしい分析をしています。

そして、記事の中でターゲットについてとても興味深い内容がありました。

相川さんは当初、HoneyWorksのファンは“都会のど真ん中に住むクラスの中でも大人しめの中高生女子”だと思っていたのだそう。しかし実際は“郊外に住む、クラスの中心となっている中学生女子”が多いと分かった。 

なるほど。どうやらこの映画は、「クラスの中心となっている中学生女子」が核となってヒットしたそうです。“アニメ好きなぱっとしない女子”じゃないんですね。

あと、オフィシャルサイトはスマホからの閲覧が95パーセントと書かれているのをみて驚愕しました。

 

『君の名は。』は『ずっと前から好きでした。』に乗っかった

中高生の青春アニメ映画の市場は拡大した。市場は新しく開拓するより乗っかるほうが低リスク。ということで、「君の名は。」はここをターゲットに広告活動を行っていたと思われます。

例えば公開前に寄せられた秋元康さんの感想。

natalie.mu

心が震えた。
風が木々を揺らすように、心の奥底がざわざわした。
人は、誰かを探している。
人は、誰かを待っている。
運命はいつだってもどかしい。
新海誠が描く世界は、“それでも”希望に満ちている。

 

はい。どうでしょう? 誰に向けたメッセージかわかりやすいと思います。さすが秋元康大先生。

 

さらにテレビなどではポイントをわかりやすく伝えていきます。

上映日前のめざましテレビでの紹介では

「映像と音楽が一体となった、美しくて繊細な作品」

とまとめていました。

 

・青春恋愛もの

・映像がいい(絵の繊細さに評判の新海誠監督作品)

・音楽もいい(中高生に大人気のあのバンド)

・中高生に人気の声優

 

と、要点をきれいにまとめて伝えることで、女子中高生に届くようにしています。うまい。

4月公開の「ずっと前から好きでした」の熱も冷めてきたところで、新しい作品を彼女たちが求めていたのだと推測します。夏休み終わりでお小遣いもらったばかり。勝算はありまぁす!

 

新海賊監督のファンの熱気も後押し

見落としては行けないのが公開前に発売されていた小説。

animationbusiness.info

 

こちらの記事によると、映画公開前に35万部も売り上げていたそうです。

ファンの熱気は、これまでため続けられていた。

 と表現されていましたが、映画公開時のスタードダッシュは新海賊監督のファンに支えられていたのもあるでしょう。そして、彼らに向けて広告を全力でうたなくても、かってに劇場に足を運んでくれるので、女子中高生に的を絞ることができます。

 

まとめ:『ずっと前から好きでした。』がなければここまでヒットしたかわからなかった

簡単に調べながら“たぶんこんな感じなのかなぁ”というのを書き連ねてみました。

改めてポイントをまとめると

・ターゲットの明確な設定:『ずっと前から好きでした。』を好きな女子中高生

・ターゲットに響くテーマ:青春恋愛もの

・ターゲットにわかりやすい魅力:絵と音がすごい

・ターゲットが好きなバンド:RADWIMPS

 

というのが今回のヒットのきっかけで大事なファクターだと思いました。

中高生に火がついた理由を探した時に、『ずっと前から好きでした。』のことを思い出し、これと繋がる形で書き連ねましたが、逆にこういう部分があまり関係してないという主張があれば、とても興味深いと思います。

これからも「君の名は。」関連の記事やブコメは色々見ていきたいな。

 

それでは。

 

-----2016年9月15日 18:11追記

anond.hatelabo.jp

 

同じ方向の意見でわかりやすくまとめられてたのでこちらも参考に。

 

-----2016年9月21日 21:36追記

今回の記事では、女子中高生が公開初日から例を見ないほどに『君の名は』を観るために映画館へ足を運んだ理由を考察しています。大ヒットした理由については踏み込んでいません。ブコメをみると、期待されて記事をご覧になられた方もいらっしゃったようです。すみません。

 

 

 

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