未分類なブログの跡地

はてなブログからWordPressに移行しました

昔見てたコラムの管理人を15年ぶりにネットで発見した

移転しました。

 

2000年前後のインターネットは楽しかった。

ISDNの時期にインターネットの世界に初めて触れたんだけど、当時はもう行く先々で荒らしが発生していたり、ソースもない裏情報がアンダーグラウンドを名乗るサイトで掲載されていたりして「なんてヤバイ世界なんだ…」と興奮していたり、片瀬江ノ島の海岸に散らかっているゴミを、フジテレビが24時間テレビの企画で綺麗にするよりも先に2chの方々が拾いきってしまったのをみて「ネットすげえ!!」とも興奮したりしていました。

 

 

ISDNが全盛期の時は画像を読み込むのも時間がかかった時代なので、テキストサイトや話題の記事を紹介するニュースサイトなどが主体となって盛り上がっていました。僕もドヤ顔で「Sorry,this web page is Japanese only.」と書かれた日記サイトを作っていましたよ。もちろん黒歴史です。

 

そんな時に誰からか聞いたのか、「まなめはうす」や「カトゆー家断絶」「かーずSP」「ゴルゴ31」みたいなニュースサイトからたどり着いたのか覚えていませんが、そこで読んだコラムはとても衝撃でした。そのコラムがこちら。

 

半そで

 

テーマパーク4096というサイトにアップされていたこのコラムには

・ 半そででいよう
・ 嫌になったらやめよう
・ とにかく半そで

とスローガンが淡々と掲げられています。一見するとなんともないチャレンジですがウィットの富んだ流れるような読みやすい文章で「想像の斜め上を行く半そで生活」が綴られていて、この人は狂っているに違いない。僕もこういう風になりたいと感じていました。彼の文章の魅力を僕の拙文ではお伝えできないので、初日分だけコラムを引用させていただきます。

 

● 01/09/07

半そで1日目が終わった。

朝、目覚めると空気の冷たさが涼しく感じる日ではあったが、通勤電車の中でも職場でも周囲の人たちはまだおおむね半そで。もうただの半そでではない私も、今はまだ普通の人の半そでに埋没することができる。

そう思っていると、タンクトップの女性が出現。意外なライバルの出現だ。

自分より露出した肌に一瞬心揺らぐが、慌てる必要はない。今からそんなハイペースでは晩秋にかけて息切れするのは目に見えている。私は私で淡々と半そでを着るだけだ。

さらば昨日までの半そで、こんにちは今日からの半そで。

当然ながら家族も同僚も私がもう昨日までの半そでではないことにまだ気づいていない。半そで初日、まずは穏やかに滑り出した。

 

普通の半袖集団の中に、1人の狂人が混じっている。その描写をとても冷静に説明している文章に僕の魂は震えあがり、時間を忘れ一気に最後まで読んでしまいました。ぜひこの記事を読んでいる皆さんには彼がどこまで半そでを続けられるか読んで欲しい。

 

そんな衝撃的な出会いから15年間の間、少なくとも4回は「また、あのコラム読みたいなぁ」と思うことがあり、「コラム 半そで」とGoogleで調べて読みふけりました。Googleは便利ですね。だいたい上にきます。そして去年、僕は友人のせいでボードゲームの沼にハマってしまった。暇があればボドゲを調べたり、はてな関連でもボードゲームの話題があれば脊髄反射でクリックしてしまいます。そしてその記事の中にあのお方がいらっしゃいました。

 

f:id:roll8:20160923143942j:plain

お寺でお泊りボードゲーム - デイリーポータルZ:@nifty

 

小野法師丸
(おのほうしまる)
1973年東京生まれ。今は埼玉県暮らし。写真は勝手にキャベツ太郎になったときのもので、こういう髪型というわけではなく、脳がむき出しになってるわけでもありません。

 

プロフィールに書かれたテーマパーク4096の文字。間違いない!「半そで」の人だ!!小野先生と言うんですね。キャベツ太郎の説明から伝わってくるあの感じは今も変わっていません。いやぁめっちゃ懐かしい!! キャベツ太郎の記事もかなりキテます!! 沖縄の漫湖公園をウキウキでレビューしていた頃と変わってなさそうでとても嬉しい!!

 

僕がボードゲームにハマらなかったらこうして発見することはなかった。そう思うとなんか運命的な感じ。相手が同じ年くらいで、きれいな女性だったらドラマ化できそうなことが起きてもおかしくないです。改めていろいろ見てみると、小野先生がとても徳の高いところにいらっしゃるのがわかります。僕なんて足元にも及びません。とにかく、小野先生の新しい記事が読めて、あの時以上に距離感を感じることが出来て、僕はとても嬉しい。インターネットは何があるかわかりませんね。このような偶然がないように黒歴史はちゃんと処分しなくちゃいけません。

 

それでは、また。