熱を込めた6万文字の記事の結果-競合調査から方針策定なども
移転しました。
こんにちは。アニメが好きだったhachi (@rollhachi)です。最近はアニメを嗜む程度です。
このブログは僕が好き勝手に書いた記事がGoogle先生にどう評価されるのかを知る目的で運営しています。つまり、趣味と研究です。
ブログ界では長文で熱意が伝わってくると「良記事」と持て囃されたりします。熱意はなくても検索上位に来ることは「WELQ」などが証明していますが、人の心に響く文章というのはやはり、熱が大事です。
そこで、熱量と文字数だけで、検索エンジンおよび記事を閲覧した方々にどのように評価されるのか知りたくて6万文字を超える記事を書いてみた結果をレポートしたいと思います。月末ということもありますし。
レポート対象記事:【超面白い】誰にもおすすめのアニメランキング上位100をガチで紹介
月間検索ボリューム
まず、記事作成に取り掛かるにあたり検索量をキーワードプランナーで調べます。
「アニメ ランキング」→1~10万
「おすすめ アニメ」→10万~100万
「面白い アニメ」→10万~100万
なかなかの検索量です。ガチるのが楽しみですね。上位だと月間100万PVも狙えそうです。
競合調査
2016/11/30時点の競合調査です。放映期間に縛りがなく、解説やあらすじを加えているページのみを対象とし、「アニメ ランキング」のキーワードで検索エンジンで調べます。
本当に面白いおすすめの神アニメランキング50 - hacogaki
・検索順位:1位
・紹介数:50作品
・記事内の文字数:9534字
・引用のあらすじ:なし
・作品の紹介画像に商品ページへのリンク
・視聴済リスト:なし
・ブックマーク数:28
【2016年版】超面白いおすすめアニメランキング!ベスト50!【オススメ】 - 今日はヒトデ祭りだぞ!
・検索順位:3位
・紹介数:50作品
・記事内の文字数:26931字
・引用のあらすじ:あり
・作品の紹介画像に商品ページへのリンク
・視聴済リスト:なし
・HuluやU-NEXTで見ることのできる作品はアニメごとにリンク設置
・ブックマーク数:394
・絶対におすすめしたい歴代総合アニメランキング(第1位~第30位) - 新アニメの部屋
・検索順位:8位
・紹介数:30作品
・記事内の文字数:2741字
・引用のあらすじ:なし
・視聴済リスト:なし
・ブックマーク数:0
・編集部おすすめ人気アニメランキングBEST50! | 街角のクリエイティブ
・検索順位:10位
・紹介数:50作品
・記事内の文字数:14515字
・引用のあらすじ:なし
・視聴済リスト:なし
・ブックマーク数:0
・画像は他ブログなどから引用
・作品ごとに商品リンク設置
・「TSUTAYA DISCAS」、「U-NEXT」で見ることのできる作品はアニメごとにリンク設置
・20代こじらせオタクのおすすめアニメランキング!! - かくいう私も青二才でね
・検索順位:13位
・紹介数:50作品
・記事内の文字数:12780字
・引用のあらすじ:なし
・視聴済リスト:なし
・ブックマーク数:211
・画像は他ブログなどから引用
・作品ごとに商品リンク設置
・「TSUTAYA DISCAS」、「U-NEXT」で見ることのできる作品はアニメごとにリンク設置
競合調査から考える
・あらすじの有無は有効か不明
・1作品あたりの文字数の影響力も不明
・上位に食い込むには紹介数は50は必要か
・作品をただ挙げて終わるパターンが多い
紹介方法
競合調査の内容を踏まえて自分なりの紹介方法を模索して以下に決定した。
・どの作品を見た人がおすすめしているかはユーザーにとって大事な情報でもあるので視聴済リストは公開する
・気持ちのこもっていない紹介はしたくないので、書きたい作品を数を意識せず選ぶ→101になったので一個削って100にした
・文字数は意識せず熱を込めて書く→結果6万文字。紹介文だけで20時間。
・U-NEXTとアマゾンプライムで見られる作品は商品ごとにリンク設置
・アニメごとに「あにこれ(アニメレビューサイト)」のレビューページへのリンク設置
・Amazonでもレビューが参考になるページを個別に探して設置
・あらすじはWikipediaやAmazonなどからわかりやすいものを引用する
最後まで読んでもらうことは目標とせず、気になった作品を見つけて途中でさらに詳しく知れるよう離脱できるようにしました。
参考:↓のキャプチャ画像のようにレビューのあとに関連リンクを貼る
結果発表
検索順位
2016/11/30時点でのSEOチェキでの結果はこれだ!
※SEOチェキはキーワードに対するGoogleとYahoo!のランキングを簡単にチェックするツール
いろいろ圏外~!!!!!
SNSでの拡散
はてなブックマークが26。他はTwitterやフェイスブックでのシェアはありませんでした。はてなブックマークのアニメカテゴリーには載りましたが、アニメに興味を持つ方からのコメント等はほとんどなく、残念ながら彼らの心を揺さぶることはできませんでした。
総括
圧倒的な文字量だけでは検索の順位は”すぐ”には上がらない
検索エンジンに評価されるまで、ある程度の期間が必要だと言われたり、リライトが大事とか言われたり、関連記事がどれくらいあるかが大事とか言われたりします。現時点での評価なので言えることは少ないですが、競合が多い場合、長文だけですぐに評価されるのは難しいかもしれません。あのDeNAも分野が似ている一万文字の記事を毎日100記事投下することで検索を独占していましたしね。
リライトや見やすさの改善の余地はまだあるので、記事の修正に取り組みつつ動向を観ていきたいと思います。
自分が熱を込めたと思っていてもユーザーに響くかは別問題
好きな分野で熱を込めた記事を書けば評価される、などという都市伝説がありますが、安易に信じてはなりません。検索エンジンですぐに上位表示されるとは思っていなかったけれど、はてな界のアニメ好きに響かせることができなかった実力不足が悔しい。それでも記事を見てくれた人がTwitterをフォローしてくれてコメントをくれたのはとっても嬉しかったです。
文字数が多くなる分、スクロール数が多くなるのでユーザーに優しくない
長文になればなるほど、スマホユーザーのユーザビリティのが失われていきます。訪問者の半数がスマホユーザーなので記事途中での離脱率も上がってよろしくないというのは記事を書いている途中でも分かりました。今回は実験的にやったので100作品を紹介しましたが、何かを紹介するには30~50くらいでガッツリ紹介する程度が、人が読みやすいものとしては良いのかもしれません。
はてなブログのカスタマイズが大変
あらすじやレビューを折りたたんで興味のあるところだけタップしてレビューを見てもらうという仕様も考えたんですが、「はてなブログ」ではカスタマイズや投稿の不便さがあって断念しました。特に無料版だとスマホのCSSいじれないので、レスポンシブデザインでゴリ押しするのは辛い。
※2016/11/30 10:27追記
該当記事にトグルを組み込み「あらすじとレビュー」を折りたたみ表示に変更しました。
アフィリエイトリンクのクリック数は一桁
アマゾンプライムおよびU-NEXTのクリック数は今までの期間で5くらいで成約は0でした。これは当たればラッキーくらいで入れたので気にはなりませんが、PV目当てで記事を作ってこんな結果だったとしたら辛そうです。
良記事とは何ぞや?
ユーザーにとって良い情報を提供する。SEOの方針として語られるこのワード。
・ユーザって誰だよ(哲学)
・良記事って何だよ(哲学)
ってつい考えてしまいますよね。少なくともGoogleさんにとっては僕の記事は良い記事ではないので、これから改善していこうと思います。
企業のページだったらターゲットに近いモニターに実際に目の前で閲覧してレビューしてもらうことでユーザビリティやコンテンツの改善をしやすくなったりするけれど、アナリティクスしかデータがない場合は大変だなぁと感じました。この辺のGoogleや良記事ついては既に面白く書かれている記事があるので、それを読んで満足しました。
ウェルク(Welq)問題で検索順位を上げるためにいい記事を書くことがお花畑であることが判明した。 - 30歳からの敗者復活戦
グーグルの世界では「コンテンツイズキング」ではなく「コンテンツイズプア」である - P系リンク乞食スペシャル
番外編~4chの方々のレビュー
もうちょっと反応が欲しかったので、アニメのタイトルだけ並べた外国人向けの記事を英語で書いて4chのアニメファンが集う掲示板に貼ってみました。
ちなみに僕は英語が苦手なのでほとんどGoogle翻訳を使って下記の記事を作りました。
The 100 best titles recommended by Japanese who watched 500 animations - 未分類なブログ
4chでは宣伝行為が禁止されていたようで10分ほどで削除されました(管理人のひろゆきさんごめんなさい)
それでも数分で数十を超えるアクセスと彼らからのコメントも貰ったので嬉しかったです。具体的にはこんなコメントでした。
「クソリスト」
「狂っているリスト」
「帰れ」
「一部納得できないのはあるけれど、概ね良い」
「なんで古いアニメが少ないんだ?見識が狭すぎる。お前はもっとスラムダンクとか宇宙戦艦ヤマトとか古いアニメを観るべきだ。」
「なんでゆるゆりがないの?」
ボロクソに言われても反応されるのが面白くてついつい夢中になってコメント返しをしちゃいました。好きなことを熱く語るのは楽しいですね。
という感じで今回は終わろうと思います。
それでは、また。