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ルームシェアで家庭内別居生活みたいな体験をした

移転しました。

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僕は今までルームシェアを複数の場所で6年ほど経験しているんですが、その中で、とても貴重な経験をさせていただいた方がいらっしゃって、今回はその方との出会いから別れについて書こうと思います。

 

 

はじまりは僕の転職

転職に合わせて住むところも変えようと思い、ネットでルームシェアができるところを探していました。僕自身は今までにルームシェアを行ったことがあるのであまり抵抗がありません。たまたま良い条件のところがあったので早速、面談希望の申込みました。ちなみに条件はこんな感じ。

  • 3LDKのマンションで2階
  • 山手線の某駅から5分
  • 6.5畳の独立した部屋で収納とエアコン付き
  • トイレはウォシュレット
  • 初月家賃無料
  • 20代女性と20代男性と住む
  • 入居者は定職についていること

 

ルームシェアで同居人をネットで募集しているところの多くは面談をしています。一緒に住む相手と実際にお会いして話して、お互いのフィーリングがあえば合格です。フィーリング、大事ですよね。

 

面談で違和感あり

オーナーである女性は海外生活の経験もしていて人との壁を作らない雰囲気をもつ素敵な方でした。男性は司法試験に合格をして法律事務所に務めているすごい方でした。面談では部屋のオーナーの女性が積極的に話をしてくれて場も和んでいましたが、男性の方があまり話してくれないのです。それどころか目も合わせてくれませんでした。「彼はとてもシャイだから」とどっかの小説に出てきそうな紹介があったので、その時はそこまで気にせずに、「僕はみなさんと一緒にここで生活したいです。」と面談の終わりの時に伝えました。条件も良かったし。

 

引っ越しパーティー!

男性とあまり話せなかったから今回の面談結果はダメかと思っていたんですが、面談をした日に「ぜひ一緒に住みたい」とメールをいただいたので新しい生活がスタートすることになりました。

前の会社の有給消化期間だったので平日にすぐに引っ越しを済ませて、その日はささやかなパーティーをしようと女性と盛り上がっていました。適当に食べ物とお酒を用意してスタート。「男性の方も帰ってきたら誘おう」なんて話をしていた時に、ちょうど良いタイミングで帰宅してきました。

 

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画像引用元:道後ファミリー-物件情報

 

適当にネットから拾ってきましたが、間取りは大体こんな感じです。

男性の部屋は奥の和室なので必ずリビングを通ります。男性の帰りをリビングで出迎えて、僕が引っ越しの挨拶をする前に、彼は挨拶をすることもなく、あっという間に彼の部屋の中へと入ってしまいました。

女性の方が「今日は引っ越し記念だしちょっと一緒に話そうよ~」と誘っても断りの一言しかありませんでした。

”え、なに、これは。シャイっていうレベルじゃねーぞ!”

と内心驚きながらも、そこから1時間くらい二人で話をしてささやかなパーティーは終わりました。

 

家庭内別居生活のはじまり

僕が彼に好かれていないと確信を得るのに一週間もかかりませんでした。

まず、顔を合わせても挨拶をしてくれません。挨拶をしても無視されます。この記事を読んでいただいている皆さん、働き出してから無視されたことってあります? 僕は初めてでしたよ。驚きでしたよ。最初は”いないようなもの”として扱われている感じでした。

そして僕が引っ越した週末に女性主催の自宅パーティーがあって、そこに僕と男性も参加していたんですが、彼は僕以外の人とは普通に接してんですよ。ジーザス!

”彼はシャイではない”と断定したと同時に自分は嫌われているのだという認識も得ることができました。

大掃除をすることになった時も、掃除用品の買い出しに彼は参加せず、掃除中もいっさい会話しようとしません。その様子をみて女性も僕と彼の関係が良くないと認識したようでした。

 

安眠を奪う洗濯機の音

彼が夜の1時に洗濯機を回しだしました。しかも頻繁に。

改めて住んでいたところの間取りに近い図を出して説明します。

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画像引用元:道後ファミリー-物件情報

 

 

玄関近くの洋室が僕の部屋なのですが、洗面所がとても近く、洗濯機の音が丸聞こえでした。安眠妨害です。

「さすがに深夜にやめて欲しい」という旨を女性経由で伝えて一難は去ったように思えましたが今度は朝の4時や5時に洗濯をするようになりました。ジーザス!

改めて女性に朝の早い時間も避けてもらうように伝えるお願いしました。結果、頻度は収まりましたが完全にやらなくなることはありませんでした。

 

絶対に僕とは顔を合わせないという強い執念

初期は彼と顔を合わせるくらいはしていたんですが2年くらいたつと、彼からとても嫌われているのか意地でも顔を合わせないという執念が伝わってきました。例えば彼が洗面所にいて僕がキッチンにいる時は絶対に洗面所から出てきません。トイレに居る時も同様です。笑っちゃうくらい避けられてました。

 

そして突然引っ越していった彼

僕が引っ越してから2年くらいして、彼が突然出て行きました。

そこ独自のルームシェアのルールがあって、出て行く人は新しい入居者を探す必要がありました。新しい入居者が見つからない場合は翌月分の家賃を置いていけば、新メンバーは探しはオーナーの責任になります。

そして彼は一切メンバー探しをせず、お金も置いていかず、挨拶もせず、いきなり引っ越して出ていきました。すごい!

これにはオーナーの女性も怒りを露わにして、男性の職場や親に連絡をとり、執念で家賃を獲得することができました。

女性は「以前は二人で飲みに行ったりもしていたのに、ここ最近は私もほとんど無視されてたよ。でも、こうなるなんて・・・。」

と語っていました。悲しいね。

 

なかなかいい経験ができた

僕にとってはとても良い経験ができました。

ここまで人に避けられた覚えはないし、そんな人と一緒に住むという経験も初めてでした。無視されるってすごく寂しいんですよね。こうやってブログを書いててもブックマークもつかないし、お気に入られも0だし、アクセス数もほとんど無いのも寂しい。話が脱線しました。

今回のことで僕にとっての常識は他の人にとっての常識ではないという事が脳髄まで染みわたりました。凄い主張をしていたり、変な態度をとっている人を見ても、そういう人がいても不思議ではないと受け入れることができるようになったと思います。ありがとうございます。

 

なぜ僕が出て行かなかったか

僕自身はそんなルームシェア生活を楽しんでいました。洗濯機の音とかストレスを感じたこともあったけれど、こんな貴重な経験ができる機会は今後ないと確信していたし、このルームシェア生活のことを友人に話すのも楽しんでいました。それが結果的に彼には嫌な想いをさせてしまっていたのは申し訳ないと思っています。オーナーにも苦労をかけてしまいました。ごめんなさい。

 

最後に:ルームシェアを検討している方へ

こんな体験をしている僕からできるアドバイスなんてほとんど限られているだろうけど、僕みたいなケースにならないように、「ルームシェア生活をする人と、ちゃんと話しができる」ということは考慮するポイントにしていいと思います。一度面談すればその判断は大体できると思います。条件だけに惑わされてはいけません。

朝起きて、顔を合わせて、「おはよう」と気持よく言い合えない関係は寂しいですよ。疲れて帰ってきた時に「おかえり」って暖かく迎えてくれる方がいるのは、恋人じゃなくてもとても幸せですよ。

それだけは間違いないと思います。