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第2反抗期と自立心の関係を調べたら勉強になった

移転しました。

最近、反抗期関連のエントリーが話題になっている。僕自身は子育ての経験がないのだけれど、後学のために反抗期の息子・娘に対してどのような保護者であるべきかを調べてみました。すると大変おもしろい内容だったのでブログでまとめてみようと思う。

 

 

反抗は自立心とは関係ない

ベネッセの統計によると、第2反抗期において反抗するほど自立心が大いに芽生えるというデータはなかった。反抗するから成長している!素晴らしい!という認識を持つのは誤りのようだ。反抗することは発達の必然ではない。

参考:中学生の「反抗」の真実の姿(PDF)

 

第2反抗期の時期はそれぞれ

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愛媛大学教育学部(画像:上の1番目)および神戸学院大学人文学部(画像:上の2番目)の統計によると、第2反抗期の時期は小学生から大学生の時期までの広い期間で発生していることを知った。第2反抗期というと自分の時期が一般的だと思っていたため、これは大きな驚きだった。

参考:第二反抗期に対する認識と自我同一性との関連(PDF)

参考:反抗期経験が青年の親子関係の認識に与える影響(PDF)

 

反抗の要因は、保護者との会話頻度、一貫的教育、生活満足度

保護者とこどもの会話頻度が高いことで反抗しないこどもになりやすいというデータがあった。保護者との会話頻度が多いことによって反抗しやすい子どもになり、自立心が弱まるということは言えません。こどもとはできるだけ会話したほうがいいかもしれません。また、一貫的な教育を受けていることや生活に満足していることも反抗がない要因となっていました。つまり、なるべく話をし、なるべく一貫性を貫き、なるべく子どもが満足して生活をおくるようにすることが大切。言うのは簡単だけれど実行はとてもむずかしい部分ですね。保護者が不和だと反抗しやすくなってしまいます。

参考:中学生の「反抗」の真実の姿(PDF)

 

自立心は保護者との会話頻度、一貫的教育、生活満足度、そして学力

保護者と会話をしているこどもほど、自立心が芽生える傾向にあります。一貫した教育をされることや生活満足度を高めることも良い影響を与えるようです。間違っていることは間違っていると指摘し、自らの誤りも認めるような姿勢が大切ですね。子育てに疲れていると難しそうです。学力が高いこどもほど自立心があり、低いこどもほど自立心が低い傾向にあります。

参考:中学生の「反抗」の真実の姿(PDF)

 

 

無気力なこどもが増えている

第二反抗期がない。それどころか第一反抗期もないという傾向が近年では起こっていた。従順に従う姿勢は良い面もある。しかし自ら主体的に学んでいくという傾向も薄まっていました。国際的な競争力が弱まることを危惧し、教育機関はこれに対してアクティブラーニングという対策を打ち、小学校の教育は変革の時期にあります。保護者は「自分の時代はこうだったから」と判断する場合ではなくなっています。

参考:日本の子どもの「反抗期(自己主張期)」をめぐって その2

 

 

どのように向き合って行けば良いのか

育つ環境が影響するとは言われていますが、反抗期を切り口にしても今回調べたように影響がでています。どんなこどもに育って欲しいか。そしてどんな保護者でありたいかは日常に流されずに考え直す機会を定期的に設けてもいいかもしれません。

中学生にとっての家族~依存と自立の間で~(PDF)」ではこどもを自立させるための以下の4つのステップを紹介しています。 

・こどもの意見や考えに耳を傾けよう

・自立のプログラムを作ろう

・弱みを見せよう

・ときには、本気でぶつかる

 

しかしながら 時代は変化しています。昔のやり方じゃ通用しない部分も多いでしょう。その中で1人で切り抜けるのはとても大変です。そういう時は頼りになるパートナーがいれば良いですが、自分の親でも、友達でも、インターネットのコミュニティでも、子育て支援センターでも、頼れるものはなんでも頼って疲れやストレスを軽減させることができるといいかもしれません。

 

先に紹介した愛媛大学教育学部のレポートでは反抗心の値が低下した理由や反抗期があった理由、なかった理由などが解説とともに具体的に記されていてとても勉強になったので時間のあるときは読んでみると良いかもしれません。

 

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出典:第二反抗期に対する認識と自我同一性との関連 - 愛媛大学教育学部(PDF)

 

こういうのを知っておくと気持ちが楽になりますよね。

今後も折を見て加筆修正を加えていきたいです。

それでは、また。